内容は懇切丁寧な微分幾何学の入門書。パンダの不思議なイラストや、おやじギャグが随所に書かれているなど、真面目にふざけている一冊。ガウス・ポネの定理までという入門書としては標準的な内容ながら、微分形式を使わずに済ませている。定理や定義の数学的イメージをうまく説明しており、動標構や、ガウス曲率・平均曲率についてよいイメージを持つことができた。第一基本量・第二基本量をもつ曲面が成立するための可積分条件がガウスの方程式とコダッチ-マイナルディの方程式であること、ガウス・ボネの定理が微分幾何と位相幾何をつなぐということの意味など、いくつも参考になった。
小林本をいまひとつ追えなくなったために、一度こちらを読んだ。とても参考になったが、数学力がある人はここまで懇切丁寧でなくてもよいのだろう。
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