読んだ本をひたすら列挙。読書のペース配分とその後の読み直しのためのメモ。学而不思則罔、思而不学則殆。
もっとも面白かったのは政府の規制との絡みでどう発展してきたかのところ。1944年11月に行われた、第二次世界大戦後の国際民間航空のあり方を議論したシカゴ会議。しかし各国政府の安全保障へのスタンスの違いから包括的な合意には至らず、具体的なものは二国間の協定に任せられることになった。このことは路線を拡張しようとすれば個別に協定を結ばなければならないことになり、様々な航空会社間のアライアンスを生むことになる。
航空業界固有の話題、ほかには空港や航空機、貨物といった話題は面白い。ただ、顧客管理やブランド管理といった章はマーケティングの一般論に終始している感もありやや精彩を欠く。ビジネス側の話題が主な本なので、航空機や、航空システムについてはやや物足りない。航空管制についての話題もない。
Author:坂間 毅 (Sakama Tsuyoshi)
コンサルティングファームに所属。数学の哲学を専攻して研究者を目指し、20代のほとんどを大学院で長々と過ごす。しかし博士号は取らず進路変更。以降IT業界に住んでいる。
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