企業内カウンセラーを務めて、ハラスメントやメンタルヘルスの問題に向き合っている著者による一冊。つい他人を傷つけたり問題を起こしたりしてしまう言葉を、具体的にどう置き換えればいいか書いている。基本的にビジネスシーンで、最後に子育ての章を含んでいる。挨拶・社交辞令といったもっとも基本的なところから、頼み事、断り方、自己主張、𠮟り方、謝罪の仕方など。職場での立場は特に限定されておらず、上司であっても部下...
面白い一冊。よく売れているようだ。コンサルティング会社で10数年務めた著者が、コンサルティングファームの仕事のやり方、そのなかでいかに成長していくべきかを書いている。もともとは退職が近い段階で、部下に残していく文章として書かれたようだ。少年漫画が好きな著者らしく、自分の失敗談などの体験談が漫画のストーリーっぽく書かれていて、読み手を引き付けるものがある。本書はビジネス自己啓発書だが、このストーリー書...
リモートワークがここまで浸透したことにより、国内外を問わず、バックグラウンドの異なるメンバーとビジネスをする機会は、これからますます増えてくることでしょう。多様性を認め合う世界の動きは、もう誰にも止められません。
これは、「伝えないと相手には絶対にわからない」時代が来ている、ということでもあります。
リーダーである皆さんにとって、ポジティブなひと言、ポジティブフィードバックを駆使して人と人を繋ぎ、...
良書。コンサルティングファームにおけるリサーチの仕方についてよくまとまっている。本書で扱われているのは、情報を探す5つの技法(Web検索、文献検索、記事検索、公的調査・統計活用、民間調査レポート活用)と情報を作る4つの技法(アンケート調査、ソーシャルリスニング、フィールド調査、インタビュー)について。概要やTips、具体的な調査先が記され、また最後にはそれらを組み合わせた実践的な例が書かれる。なお本書は201...
感情的になって人間関係がうまくいかなくなる事態をいかに防止するか。ここで主に感情的になるとは、怒りの感情を突然相手にぶつけることを想定している。結論としては、感情的になって人とすれ違うことを避けるにはまず自分の感情に気づき、その感情を抱いていることを肯定することだとされる(p.23)。これは、感情を抑え込むこととは異なる。感情的にならないために、自分が持っている感情を否認してポジティブな感情に置き換える...
anazonを例として、効率的な会議について記したもの。まとまりよく読みやすい、参考になる一冊。本書が扱う、開催する意味がある会議は意思決定会議、アイデア出し会議、進捗管理会議の三つ。意味が薄いとされて対象外となっているのは、情報伝達会議。情報伝達会議は基本的にやる必要はないとされる。特に定例とされている情報伝達会議はさらに意味がない。こうした会議の代わりに、伝達すべき相手に直接伝えればいいだけだ。むし...
企業が成功するためには、コミュニティとして機能するチームが欠かせない。個人的な利益よりもチームの利益を優先させ、会社にとってよいことや正しいことを徹底的に追求するチームだ。こうしたコミュニティは、とくに有能で野心的な人たちのあいだには自然に生まれないため、コーチ、それもチームコーチの役割を担う人の介在が欠かせない。(p.273)
グーグルの経営陣やスティーブ・ジョブスのコーチを務めた、ビル・キャンベルと...
ソフトウェア開発者として働きつつ、不動産投資で財を成して33歳で引退した著者が、生きる上での様々なトピックについて語る。ソフトウェア開発者としてのキャリアの形成から、転職のコツ、独学の方法、生産性の高い仕事の仕方、不動産と株式投資、フィットネス、恋愛まで。極めて多くのトピックに渡り、しかも450ページくらいある。それぞれの人が刺さるポイントを拾えばよい。著者はソフトウェア開発者としてそれなりに成功して...
自分は時間の使い方が下手なので、参考になるかと読んだ。題名はエンジニアのための、とあるが、むしろシステム管理者のための時間管理術だ。ユーザーからの使い方の問い合わせに回答したり、新しい従業員のためのPCを用意したり、業務システムのトラブル解決やソフトウェアアップデートを行ったり。システム管理者の時間管理が特異な理由が三つ挙げられている(p.4)。非常に多くの割り込みにさらされること、一般の人よりも高度な...
メッセージとして一筆書き添えるようなときに使うフレーズを集めたもの。手書きで便箋に書くようなことを想定している。お礼、依頼、お詫び、励まし、お断り、お祝いの6つのシーンに分かれている。それぞれ顧客、取引先、上司、同僚、先輩、部下、知人といった相手別に、ふさわしい言葉が並べられている。だいたい知っているものが多い。お詫び、お断りといったところは、綿密なコミュニケーションが必要となるところで、参考にな...