ワインのテイスティングについての標準的な本らしい。ソムリエを目指す人が対象読者。外観の見方、第一印象から第1~3アロマの分析法、味わいの分析、酸味・渋み・余韻の分析をしている。フォームに沿って、視覚・味覚・嗅覚・触覚の情報をいかに論理的に整理して表現するかが強調されている。実際の分析例はなぜか白ワインが多い。オブザーバーのコメントが挙げられて論評されるが、より好ましい、修正したコメントがあるとよか...
参考になるところもあり、別世界過ぎて参考にならないところもあり。非常識と謳っているが、こういう感じで書く人が昨今は多いので、むしろいまや常識的な話に見える。踵から着地しないとか、レース中によく食べるとか。フォームや練習の仕方については参考になることは多い。骨盤が前傾した腰高フォームが無駄のない走りであって、背中で両腕を組むと背筋が伸びて骨盤を前傾させることができ、フォームを矯正できる(p.62- 69)。ビ...
10種類のぶどうを選んでワインを語るエッセイ。特徴やワインとしての起源、代表的なワイナリー。そして書き手がソムリエなので、サーブの仕方(温度、デカンタージュ、料理とのハーモニー)について。ソムリエとしての実務からの経験談やエピソードも興味深く読める。10種類はシャルドネ、リースリング、ソーヴィニョン・ブラン、シュナン・ブラン、甲州、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、シラー、グルナッシ...
ワインについてのエッセイ風。オークション会社のクリスティーズで長らくワイン担当を務めた著者による。単なるワインの教科書的な解説もさながら、個々のワイナリーの話や古いビンテージにまつわるちょっとしたエピソード、はてはワイン偽造の話まで楽しい話が読める。内容はフランス(ボルドーとブルゴーニュ)、イタリア、アメリカのワインを中心としている。どんなワインが高く評価されているのか、またそうしたワイナリーの背...
この分野のしっかりした本。テイスティングの仕方、表現の語彙、品種や産地、醸造法の概要など。信頼できる記述で簡潔にまとまっている。味はともかく、香りを言葉で表現するのはとても難しい。...
マラソンフォームについて。ある程度早く走れる人が、さらに先を目指す本。2時間台で走るケニア人ランナーのフォームを参考に60に分けて書いている。60に分かれているが、ポイントはほぼ一つだけ。それは股関節の大転子を使って走ること。大転子を中心に回転するように足を振り出すこと。そのほかは、フォームについては様々な意見はあるが、これ以外はあまり意識する必要がないと書いている。たしかに大転子を意識して走るといい...